烈也と出会う!(1)
僕は18の時専門学校に通うために上京した。上京してひとりぼっちの2週間が過ぎ人恋しさがたまらなくなった頃入学式があった。当時知り合いも居なく田舎者の為その2週間は引きこもりのような生活をしていた。唯一東京に来てすぐ遠出した場所は『東京競馬場』という少々ズレた青年でした(^_^;)
入学式の翌日休み時間は不思議な雰囲気だった。皆知り合いクラスにいないためなんでもきっかけにして話しかけたり、話しかけられたら無理に長話したり友達作りを皆不自然にやっていた(>_<)
その次の日の身体測定の日僕は数人の生徒と少し親しくなった(T。T)半径数百キロ以内に知り合いが居ない事が当時の僕には心細かった。
そして数人のクラスメートと一緒に駅まで帰った(^o^)久々に会話しただけでかなりうれしかった僕(^_^;)みな方向はばらばらで
卿『僕西武新宿線だから!』
烈也『あ。俺も西武新宿線。』
烈也君は小柄で無口そうな青年でした。対して僕は大柄でよくしゃべる。見た感じ話した感じは正反対の二人はこうして出会った。
僕と烈也は名字が同じだった。そして同じ路線で一緒に帰る。なんかおもしろい縁だなと卿はその時思ったが烈也との縁はそんな予想を超えたものだった。
僕の仕事
僕は接客業をしている。接客業はいろいろな人を見るので人間観察には適した環境だ。
ある日のこと高校生ぐらいのカップルが入ってきた。男はずっと髪をかき上げているし女は『超~!』『超~!』を連呼する見た感じでたわけた買わなさそうなお客様でした。
彼『今俺金ねえじゃん?だりいけどバイトしようかなって?』
彼女『まじで~?何買ってくれんの!?』
彼『なんでおまえに買わなきゃいけないんだよ!!マジきれるぜ!?』
彼女の馬鹿そうな冗談に本気で怒り始める彼氏。
彼『まじ面接うぜーよー』
彼女『じゃあ練習しよっか!?』
……?…ここでやるのかよ!?Σ (ー0-)
彼女『じゃああなたの良いところは?』
彼『え~?忍耐力があって我慢つよいところかな?』(しきりに髪をいじりながら)
彼女『じゃあ短所は?』
彼『えっと~気が短いのと飽きっぽくて長続き出来ないところかなぁ?』
……はあ!?何言ってるんだ? (ー、-)?
彼女『バッチリだね!!』(^o^)
僕の聞く限り彼の性格は『気が短いけど忍耐力があって、飽きっぽいけど我慢強いでも長続きしない』とゆう訳のわからない性格になってしまう。
そして二人は笑いながら帰っていきました。彼はバイトの面接に受かったのだろうか?それだけが気になってしかたがない…(>_<)
血を感じる時
僕の父はどちらかと言えば無口な職人タイプの人間で最近になって年を取っておもしろくなってきた。
上京したてのころ専門学校に通っていた僕は学校の用事で(大展示会みたいな物)東京ビックサイトへ行くことになった。家業が同じ業種なので両親も一緒に行くことになっていた。学校の友人に場所確認をしながら、
卿『あそこってあれで行くんだよな♪かもめーる!!乗るのはじめてだよ!』
d('-^o)☆
○ゆりかごめ…臨海副都心をまわるモノレール
×かもめーる…暑中見舞い用懸賞付きはがき
友『…はあ!? ゆりかごめだよ!!!』
(O_O)
友人大笑い!!
(-。-;)
ボケたわけでなく素の間違いのため異常に恥ずかしい卿
家に帰り到着した両親と久々の再会(T_T)そして明日の日程を説明すると、
父『卿!卿!あれで行くんだろ!?かもめーるってやつ!!』
(;゚∀゚)=3ハァハァ
父上!!それはさっきやりました!!!
Σ(゚Д゚@)ノノ
僕には父の血が流れているよ…
(。´Д⊂)うぅ・・
そして次の日も
自動改札に挟まれたり、
切符なのに次の人の定期を取ってしまったり少し前まで電車通勤していたと思えないほどの連続したリアクション芸を息子に見せつけ嵐のように実家へ帰っていったよ。。
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!
そんな血を感じた1日。そんな思い出。
(/TДT)/あうぅ…