卿とシィ1 | 迷い子大失笑

卿とシィ1

スマホ壊れてしばらくほったらかしでした。
_φ( ̄ー ̄ )



シィが息を引き取る話です、そうゆう話がダメな人はご注意下さい。




胸の水を抜いて退院したシィは少し良くなり、たまに少しだけ自分でご飯食べる位には良くなった。
まだまだ足りないから毎日朝晩給餌、給水、点滴。
これがなかなか大変。
でもシィが良くなるなら頑張れた。


七月に入った頃、また一段悪くなった。
座り方がへたったような座り方で動きが減った。


7/8獣医さんの所へ行き、診察してもらうと
もう限界が来たと言われた。


数字は軒並み上がり、今生きていることも不思議な数値と言われた。

自分でトイレ行くしよたよたしながら人の所へ来ると言うとシィちゃんはそんなこと出来る状態じゃないのに強いネコちゃんですね、と言われた。


もう薬だしてもどうにもならないと言われ、安楽死についての説明をうけた。
すぐ判断出来ないだろうけど見ていられない状態になるかもと言われた。
その時連絡くれたら出来るだけ対応すると言ってもらった。



あとどれくらいなんでしょう?と聞くと今すぐ急変してもおかしくないって言われた。

お願いして、痛み止めや炎症抑える点滴をもらった。



家に帰り両親にその旨を話す。

『その時』が来るまで出来るだけ側に居よう。
もしどうしても見ていられないようなら安楽死をお願いしようって両親と決めた。


その夜は普通に過ぎて、次の日も普通に過ごすと思っていた夜シィが戻した。

いつもの唾を濃縮したような液体ではなく、食べたものを戻したでもなく黒っぽい茶色の液体でとても禍々しい色だった。


よたよたしながら卿の所に来たから頑張れって言って撫で撫でした。


7/11朝また黒っぽい茶色の液体を戻していた。
昨日より具合悪そう。
もう限界なのかな?出来るだけ長く側に居たい、苦しませたくは無い。
そんな事を思いながら後ろ髪を引かれる思いで仕事へいく。



卿『シィ、兄ちゃん仕事行ってくるよ?
良い子にしてるんだよ?』

毎日毎日同じ事をシィに言う。
でもこれが最後だった。


土曜日は半ドンだけど忙しくって15時20分頃家に帰る。


家に帰ると母に今シィがまた戻しちゃって、卿がシィちゃん動かして?って言われていつもの猫ベッドにシィを寝かせてシィの好きな窓際に連れて行く。
具合悪そう。



母はシィちゃん朝から悪そう、今日明日が峠かも、考えてねと卿に言った。
確かにそうだ、苦しませたくは無い、長く側に居たいの間で卿はまだ決断出来ないでいた。




家に帰りシィを動かして、床を拭いて、ラーメン食べる為お湯を沸かし、着替える、この間5分少々。

お湯を沸かす間に窓際のシィの側に居て撫でながら大丈夫か?なんて声をかけて。
お湯沸いたからラーメンに注いで部屋に持って行く時。




シィ『みょおー!』


シィが聞いたこと無い声をあげた。
ラーメンほっぽり出して急いでシィのところへ。



シィ?シィちゃん!

シィは明らかにさっきまでと違う様子だった。
気を必死に保とうとしてるような、今思うと蝋燭が風に吹かれて炎が消えそうに揺れているようなそんな感じ。

生き物が死ぬ瞬間を卿は直に見たことないがハッキリわかった。



急いでシィを居間にベッドごと運び母に伝える。


卿『かあ、シィが、シィが!
もう、もう今!』




父も通りかかり、三人でシィを囲む。
シィ、シィ!
頑張ったな?ありがとうな!
シィちゃん?

思い思いに声をかける。


ネネも来てシィを不思議そうに見ている。


5分位で反応が無くなり、息が細くなってきた。
もう生きているかも良くわからないが時々大きく息を吸い込みかろうじて生きていることがわかる程度だった。


この頃には卿は涙と鼻水でもうグチャグチャ
『シィ、楽しかったなあ、兄ちゃんシィが家に来てくれて本当に良かった、兄ちゃんシィが大好きだよ、
ありがとう、ありがとう。』
グチャグチャになりながら息も絶え絶え必死に伝えた。






そして少しして、シィは大きく伸びをして、少し痙攣した。
あぁ、終わったんだってわかった。